まず、写真や思い出の品は捨てない!
思い出の物や写真を処分しても思い出自体を処分することはできません。
記憶というものは消えません。
そんな記憶を思い出すための手がかりとしての物体を自分自身が立ち直ったり失恋を乗り越える前に捨ててしまうと、美化されていく記憶というものに皆さんは苦しめられてしまいます。
例えば、初恋の人は可愛かったとか美しかったという記憶を多くの人は持っているのではないでしょうか。
実際に会ったり昔の写真を改めて見るとそんなに思っていたほどではないのに、なぜか初恋の人には実際以上に綺麗なイメージがあったりする人もいると思います。
恋愛に限らず、昔のことを必要以上に美化する人は結構います。
バブルの時代はこんなにも良かったというようなことを未だに言う人もいますが、実際には今の方がはるかに人間は豊かです。
当時はスマホもなかったわけですし簡単にエンターテイメントが手に入る時代でもありませんでした。
昔の人よりも今の時代の人の方がはるかに良い時代を生きています。
ところが、人間というものは残念な生き物で、苦しいことやネガティブなことは自然と忘れるようにできていますので、人間が過去の栄光に浸ってしまうのは、都合のいい所ばかりを見ているからです。
これと全く同じ現象が失恋をした時にも起きてしまうわけです。
今は彼氏や彼女がいないとか奥さんや旦那さんがいないという状態になってしまうと、当然寂しかったり不安を感じたりするわけですが、2人でいる時にも絶対に不安はあったでしょうし、一緒にいる時にも間違いなくお互いに不満はあったはずです。
このようなネガティブな記憶はどんどん薄れていき良い記憶ばかりが残っていくので、今付き合っている人がいるのに元カノのことが忘れられない男性や、どうしても元彼のことが忘れられないから恋愛する気になれないという女性がいるわけです。
男性でも女性でもこのようなことはよくある現象です。
「両面提示の法則」で自分の良いところも悪いところも認めてあげる
両面提示はメリットとデメリットの両方を提示すると信頼度が高まる心理学です。
良いところばかりをアピールされると胡散臭いと感じますが、きちんと悪いところを示されると「信頼できる!」と思えますよね。
この心理学の使い方は、自分自身の良いところと悪いところの両方を認めて、自分への信頼感を高めること。
ポジティブシンキングに頼り過ぎると「本当はそんなに前向きな自分じゃないのに…」と自分を否定したくなりますが、悪いところも認めることで「これが本当の私だ!これで良いんだ!」と自信が持てます。
まずは自分の良いところと悪いところを両方書き出す作業から始めてください。
誰も見てないので正直な気持ちで、「笑顔がかわいい」「髪の毛が綺麗」など良いところをどんどん出し、その後に「肌が乾燥気味」「甘いものが我慢できない」など直したいと思っていることを書き出します。
最初は悪いところを見つけるたびに悲しい気分になりますが、そこでくじけたらいけません。
気持ちを落ち着けて淡々と自分と向き合いましょう。
段々と自信がみなぎってくる感覚になるはずです。
最後には「こんな私だけど愛しい」と自分への愛が湧いてきます。
その段階まで進めれば幸せを感じられますよ。
行動療法を使う
心理学でいう行動療法とは、実際に体を動かして自分の気持ちを整理する方法です。
様々な行動療法がありますが、元カレのことを割れたいという理由で使うのであれば、元彼の良いところと悪いところを両方とも書き出す方法がおすすめ。
良いところでも悪いところでも、どちらからでもいいですし、とりあえず思いつくところを挙げていき、それを良いか悪いかに分ける方法でも構いません。
大切なことは、元彼の特徴をしっかりと言葉にすること。
「元カレのことを忘れられない!」と思っている時には、その感情だけで気持ちがいっぱいになってしまっています。
場合によっては、元カレがどのような人だったかを正確に把握できていないような危険もあります。
人の気持ちは形にすることができないものなので、非常に曖昧です。
本来は好きな気持ちにも何通りもの表現があるはずですが、好きになり過ぎてしまうとそれだけでドキドキとして他のことが見えなくなってしまいます。
その状態のままで忘れられないと悩んでいても、かなり長い時間が経たないと気持ちを落ち着けることはできません。
そのため、彼の特徴をひとつずつ言葉にするという体験を通して自分の頭の中の整理を行うことが大きな意味を持つのです。
この行動療法は、一度だけでなく何度でも繰り返し行って構いません。
一度でも行うと効果があると思いますが、その後に「やっぱり元彼のことが好き!」と気持ちが再燃してしまうこともあるでしょう。
その場合には、最初にあげたところとは別の特徴を思い出したり、最初にあげたところと重複しても構わないので頭に浮かんだ特徴を挙げたりしていけば大丈夫。
何度でも繰り返し行ってみてください。
元カレと結婚して一生を添い遂げるつもりだった
元彼を忘れられない理由のひとつには「元彼と結婚するつもりだった」というもののあげられるでしょう。
もしも、元カレと付き合っている時に結婚を視野に入れていると、ただのお付き合いとは形が大きく変わってきます。
何となく「将来結婚出来たらいいな…」という気持ちでおお付き合いをするのと、結婚を前提としたお付き合いではすべての見え方が違ってきてしまうからです。
結婚と恋愛を全く同じものと捉えている場合にはそこまで違いがないかもしれませんが、それでも結婚を意識した瞬間からいつもの彼の言動に不安を覚えることなどが増えるでしょう。
それだけでなく、何をしていても常に結婚後の生活が気になるようになり、何十年も先の未来の予想ばかりで頭がいっぱいになってしまうこともあります。
特に結婚願望が強い女性にとっては、結婚することを目的として男性とお付き合いしている面もあり、結婚が人生の一大イベントになっていることがあるので、結婚を意識した相手と別れてしまうことはこれ以上ないほどショックなことになるのでしょう。
さらに辛い状況としては、結婚の日取りなど細かなところがある程度決まってから別れることになったパターンも考えられます。
結婚が決まり楽しく結婚準備をしていても何らかの事情で急に結婚が取りやめになることはたびたびあること。
それだけならまだしも、カップルとしての関係までの解消されてしまうと、結婚と彼氏という両方を失くす経験をすることになります。
そうなってしまうと、かなりショックが大きく結婚への夢もあきらめきれないし、元彼のことも何度も思い出してしまうという最悪の状態になっていることもあるでしょう。
非常に辛い状態ですが時間が経てば少しずつ冷静に考えることができるようになるので、少しの間は辛抱してくださいね。